シリアス→ほのぼの→甘甘→ダーク→パラレル→ギャグ・・・・・・

といった順番で展開していきます。
ちなみに、ギャグを読まれる前に、また注意書きがあります。
それを読んだ上で拝見してください。
























シリアスver





少年は求めた。
果てしなく広がる荒野の中で、【自分の居場所】を。



男は求めた。
己を縛り付ける過去を断ち切れるだけの、【絶対たる力】を。



少女は求めた。
身分や立場など関係なく、真実、【自分を愛してくれる者】を。



想いは様々。
だからこそ、助け合い、支え合うことも出来る。
時には傷付け合ってしまうけれど、それもいつか、笑い合いながら話せる『思い出』になれると信じて―――。










『長編に挑む!』ということで、そこから抜擢。
とりあえず、ゲーム沿い。
そんでもって、それぞれの性格もなるべく忠実に描く・・・・・・つもりです(笑)





























ほのぼのver





「・・・・・・・・・ここはどこだ?」

ハンペンは丸い瞳を細めて、ボソリと呟いたザックをジッと睨みつけた。

「だから言ったじゃないか!さっきの道は右だって!ほんっとにザックはオイラの話を聞かないんだから!」

「うっさい短足亜精霊!コイツらだって、『左で良い』って賛成したんだからな!」

と、ザックは一歩下がったところで歩みを進めているロディとセシリアを指さした。
するとハンペンは、両手を掲げ、「はぁ〜・・・」っと大きな溜息を一つ吐いた。

「そりゃあ、ザックの脅しまがいな顔で『お前らも左で良いな?』って言われたら、誰だって頷くよ。」

「・・・・・・・・・今日の晩飯はネズミ鍋で決まりだな。」

言うや否や、ザックは肩に乗った相棒を捕まえようと手を伸ばす。
しかし、ハンペンは捕まえられる直前、ザックの肩から飛び降りた。

「あっ!?この野郎・・・・・・!」

そこから、ザックとハンペンの追いかけっこが始まった。
残されたロディとセシリアは、互いに顔を見合わせると、小さく微笑んだ。

「また始まっちゃったね。」

「そうですね。」

これは道に迷ったときの、いつもの光景。
三人と一匹の、変わらぬ光景。










『ロディセシ前提!ほのぼの三人+一匹!』だったハズなんですけどね〜・・・・・・(遠い目)
やっぱ、ザック&ハンペンが出っ張る感じになっちゃいましたな。





























甘甘ver





不意に、ずしりと、肩に重みを感じた。
視線だけ横にずらすと、そこにはあどけない少年の寝顔が、視界いっぱいに入り込んできた。
刹那、ドキっと心臓が大きく跳ねた。

たまたま二人きりになり、少年の提案で森の中を散歩していて。
しばらく歩いていると、ちょっと休憩しようと、二人して腰をおろしたのだ。
木々の間からポカポカと溢れてくる木漏れ日や、小鳥たちのさえずりに誘われて、どうやら眠ってしまったらしい。
その気持ちがわからなくもなくて、少女―――セシリアは、慈愛溢れる微笑を浮かべた。

けれど、彼―――ロディがここまで無防備なのは珍しい。
街からさほど離れていないとはいえ、ここは森の中だ。危険がないとは言いがたい。
旅する三人の中で、一番渡り鳥としての経験が長い彼が、森の中の危険性を知らないはずがない。
それなのに、彼はセシリアの肩に寄りかかって、すぅすぅと小さな寝息を立てているではないか。
どうやら起きそうな気配もない。
これも珍しいことだ。
彼の眠りは浅い。それは、ロディ自身が、いつ敵に襲われてもいいよう、体にそう仕組んでいるからである。
なのに、今日は本当にどうしたことか。
森の中で眠るし、起きる気配もない。
セシリアは『いけないこと』とは思いつつ、試しにロディの頬を軽く突いてみた。

「んっ・・・・・。」

眉を顰め、小さな呻き声が上げるロディ。
だが、それも一瞬だけ。
彼は再び眠りに入った。

(・・・・・・よほど疲れていたのでしょうか・・・・・・?)

しかし、疲れているのであれば、こんな森の中で散歩をしようなんて誘ってこないはずだ。
せいぜい、街の中で買い物ぐらいだろう。
それなのに、彼がこんなに安らかな寝顔で眠っているということは・・・・・・。



彼女が隣にいるから―――なんて理由以外、他に見当たらない。



セシリアはロディを起こさぬよう、慎重に・・・・・・自身の膝の上にロディの頭がくるよう、静かに体を倒させた。

(こんなときくらい、ゆっくりしてください・・・・・・。)

彼の眠りが安らかであれるよう、祈りを込めながら、セシリアはロディの髪の毛をそっと撫でた。










これは手直しして、ちゃんと作品としてアップしてます。
もち、続き有りです(笑)





























ダークver





誰も、この想いに気付かない。
一番近くにいる彼女すら、この気持ちに気付いてはいない。

「貴方は、優しいですね。」

優しく見られるのは、嫌いじゃない。
でもね、セシリア。
誰だってその気になれば、醜い感情を隠して、優しく接することが出来るんだよ?
俺みたいに・・・・・・ね・・・・・・・。










ロディが黒い!!(爆)
うん、こんな彼が大好きです、テヘ☆(殴)






























パラレルver





「もし、あなたが人間だったら・・・・・・。」

涙を流しながら、彼女は言った。
もし、あなたが人間だったら・・・・・・それ以上の言葉を、彼女は紡がなかった。

「・・・・・・ごめんなさい・・・・・・こんなことを言うなんて、私、どうかしてるね?」

そんなこと、ない・・・・・・ッ!
おかしいのはあいつ等だよ!君は何もおかしくない!
ああ―――どうして俺は、人間じゃないのだろう?どうして、人間の言葉が喋れないのだろう?
胸の奥がきゅっと締め付けられるように痛い。
彼女は涙を拭きながら、あいてるもう一方の手で、俺の頭をそっと撫でてくれた。

「でも、本当・・・・・・もし、あなたが人間だったら・・・・・・。」

また、そこで言葉は区切られた。
変わりに、鼻先にちゅっと口付けられた。
彼女自身から溢れてくる良い匂いが、鼻腔をくすぐった。










・・・・・・うん!!ノーコメントで!!(笑)
ああ、ネタバレしてしまえば、犬ロディと、飼い主セシリアの話ですよ(爆)
『異種族』という問題云々の前に、これは問題外と思われます、ハイ。






























えーーーーー・・・・・・・・・・・・。
ここから先は、ギャグに入ります。
キャラがものの見事に壊れています。
特に、ロディがヤバイくらい壊れています。

危険です。

要注意です。

それでも、どんなキャラが扱い酷くても、それでも愛せる御方だけスクロール。
拝読後の苦情等は、一切受け付けません。
その覚悟でどうぞ★






































































































ギャグ編 〜ロディver〜





ザックから譲り渡してもらった剣を手に、セシリアは一拍を置いて、自身の美しい髪を切り落とした。

「お、おいッ・・・・・・!!」

思わず手を伸ばしたザックだが、セシリアは無言で次々と自身の髪を切り落とす。
そして、髪が肩口まで切り落とされたとき、セシリアの手はようやく止まった。

「今までの私は、この剣が断ち切ってくれました。剣士よ、感謝致します。」

「・・・・・・姫さん・・・・・・。」

差し出された剣を受け取りながら、ザックはセシリアの瞳を見つめた。
揺るぎない瞳だ。
しなやかでいて逞しさを秘めた、美しい瞳である。
こんな瞳を持つ女性を見たのは、今までの人生の中で、これで二人目だ。

「・・・・・・あんたの決意、確かに。」

「それでは・・・・・・ッ!!」





「君!!何をしているんだ!?」





ある意味盛り上がっていたシーンが、突然として響き渡った怒声により、一気に盛り下がった。
ザックとセシリア、そしてハンペンは、怒声が上がった方向へ、同時に顔を向けた。
するとそこには、信じられないような光景が広がっていた―――。





「だって、セシリアの髪だよ!?!?勿体無いじゃないか!!」





床にへばりつきながら、切り落としほやほやのセシリアの髪をせっせと集めているロディと、それを諌める大臣ヨハンの姿が・・・・・・。





「そんなモノは後でよかろう!!今は大事なシーンなんだぞ!?!?」


「『そんなモノ』ってなんだ!?そんなモノって!!セシリアの髪を、そんなモノって言うな!!!!」


「確かに姫様の御髪は、先の王妃様譲りの、それはそれはお美しい髪であるが、進行状態にヒビが入るような行動は慎みたまえ!!」


「進行状態よりも、セシリアの髪が優先だよ!!これなら、袋に入れてお守りに出来るし、アミュレットも作れる!!」


「姫様の髪を、魔除け代わりに使うつもりか!?」


「馬鹿言わないでよ!!もちろんセシリア自身が一番だけど、どうしても側にいれないとき、こうして身に着けておくんだよ!!」





ぎゃあぎゃあと喚きたてる二人に、ザック、セシリア、そしてハンペンは、思わずあさっての方向を向いた。
いきなり先行き不安になる一行であった。










・・・・・・ロディ・・・・・・っっっ!!!!!(震泣)
えーえー、この子はセシリアの物は全て大事に取っておりますとも。






























ギャグ編 〜セシリアver〜





不意打ちをくらい、絶体絶命のピンチを迎える一行。

「チッ・・・・・・数が多すぎる!!」

モンスターを切り刻みながら、ザックの額に冷や汗が流れる。

「ちょっと!口より手を動かしなさいよ!」

ザックの立つ位置から、ちょうど真横を過ぎったジェーンも、愛用のARMで空を飛ぶモンスターと対峙している。
と、そのときだ。

「ジェーン!危ない!!」

モンスターがジェーンに襲い掛かったが、間髪で、ロディのディフェンサー発動。
おかげでジェーンは怪我を負わなかった。

「そっちこそ、余所見は危険なんじゃないか!?」

ロディに憎まれ口のお礼を言うよりも先に、ザックの茶々が入る。
カチン、ときたジェーンは、物凄い勢いで、ザックの後ろにいたモンスターに向かって、ファイネストアーツを喰らわした。

「あ〜ら、ごめんあそばせ☆」

伊達に、『カラミティ』というあだ名を付けられていない、凄腕の女渡り鳥の一面を皆間見せ付けた瞬間だった。

「言い争ってる場合!?来るわよ!!」

エマの緊迫した声に、ロディ、ザック、そしてジェーンは構えた。

「いてぇ!!」

遠くの方で、自称お茶の間アイドルの叫びが聞こえたが、それは全員軽く無視だ。

「オイ!!仲間のピンチに駆けつけるとか何とかしないのか!?」

「仲間は仲間でも、あんたは魔族でしょうが!こんなモンスター達くらい、オチャノコサイサイでしょ!?」

ゼットの悲痛な叫びに、ジェーンの鋭い突っ込みが入る。
と、そのときだった、

「キャアァッ!?」

甲高い叫び声が、あたり一帯に響き渡る。
その声の持ち主をよく知っている一行は、慌てて振り向いた。

「「「「「「セシリア(姫さん/お姫様)!?」」」」」」

仲間から少し離れたところで詠唱に集中していた彼女は、近付いてきたモンスターの気配に気付けないまま、そのまま攻撃を受けてしまったようだ。
勢いよく地に伏せるセシリア。


その瞬間、
どこからともなく、物凄い殺気が発生。


これまで有利な立場だったモンスター達ですら、怯えるほどに。
その殺気の発生原である人物から、誰もが目をそらしている中、唯一、ハンペンだけが、勇気を振り絞って彼―――ロディの方を向いた。

「ロ、ロディ・・・・・・?」

恐る恐る呼びかけて見ても、返事はない。
各々耳を塞ぐなり目を瞑るなりその場から立ち去るなり何なり、とにかく、現実逃避を試みた。
そう―――夢は、壊したくない。
ロディは優しくて強くて思いやりのある良い子で―――







決してガトリングレイド(弾数最大、しかもロックオンアクティブによってオートリロード)を
周囲にぶちかますような
男の子ではない・・・・・・!!!!!!!








「・・・・・・ん・・・・・・」

「セシリア!大丈夫!?」

「・・・・・・ロディ・・・・・・?私は・・・・・・いったい・・・・・・・・・・・・・・・ッッッ!?!?」

目を覚ましたセシリアは息を飲んだ。
無理もない。
あたり一面、血の海と化していたのだから・・・・・・・・・。
さらに突っ込むべきか突っ込まざるべきか、ロディの頬に、明らかに返り血と思われる血痕が・・・・・・!!!!

「良かった・・・・・・目を覚ましてくれて・・・・・・。」

感涙にふけるロディに対して、セシリアはというと。

「・・・・・・ご、ご心配を・・・・・・お、おかけしました・・・・・・!!」

カタカタと震えながら、とりあえず、頬の返り血には触れないようにした。(懸命な判断)





以来、パーティが一丸となって、セシリアの護りを強化したのは言うまでもない。










・・・・・・なんだコレ?
結局ロディがアホな子になっとるーーーーーーーーーー!!!!(笑)
ウチのロディはこんな子です(にこ)






























ギャグ編 〜ザックver〜





(・・・・・・出来るか・・・・・・?しかし・・・・・・!)

真剣に考え込んで、早一分。(短っっっ!!!!)

「やってみる価値はある!!」

叫ぶや否や、ザックは椅子から勢いよく立ち上がると、ダッシュで外へと向かった。




―――五分後、土の中にのめり込んでいるザックを、ロディとセシリアが発見。

「いったい、何がどうしたのですか?」

ザック救出はロディが請け負い、セシリアはハンペンから事情を聞いていた。

「アースガルズに“お手”が出来るかどうか試してみたら、アースガルズに人差し指で埋められたんだって。」

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」」










ザックだけ短い・・・・・・!!!!(ヲイ)
いや、なんか4コマに出来そうなシーンを思い浮かんでいたら、こんなネタが出てきて・・・・・・ダメか???

















以上、試し読み終了★
こんな創作でも「見たい!」と言われる方のみメールください。