シリアス→ほのぼの→甘甘→ダーク→パラレル→ギャグ・・・・・・

といった順番で展開していきます。
ちなみに、ギャグを読まれる前に、また注意書きがあります。
それを読んだ上で拝見してください。


























シリアスver





弱音を吐きたかった。でも、それも喉まで込み上げてきてはゴクリと音を立てて飲み干す。
その反動からか、急に涙が込み上げてきた。



(泣いちゃ駄目!)

自分に叱咤するように。

(私は龍神の神子なんだから!)

自分に言い聞かせるように。




浮き出る涙を乱暴に拭き取り、再び夜空を見上げた。
綺麗な月夜だ。
月を見ていると、ほんの少しだけ、気が楽になった。










15、6歳の女の子の心境―――というものを、リアルに考えて作った作品です。

辛いことは飲み込む方ですか?吐き出す方ですか?
悲しいときは涙を流す方ですか?我慢してしまう方ですか?
心から何でも話せる友人がいますか?それとも、虚像で作られた友人はいますか?
自分は素直な方だと思いますか?意地っ張りな方だと思いますか?
障害が目の前にあったら、遠回りをしますか?それとも、そのまま真っ直ぐ目指しますか?
重たい責任を任せられたら、一人で解決しますか?それとも、周りの人と協力して解決しますか?


そんな思いで作った作品です。
ちなみに長編です。

























ほのぼのver





慣れない化粧も。

貴方が好きな服装も。

飾った事のない花飾りも。

全部、貴方のため。

知ってますか?この薔薇の花言葉を。


木香薔薇は・・・『あなたにふさわしい人』。











自作のお題の一部から抜擢。
「?×あかね嬢」設定の、あかね嬢独白でした。

























甘甘ver





「神子の心の臓は、いつ聞いても優しいな」

抱き締めていたぬくもりからそっと顔を上げ、泰明はそう言った。
すると、龍神の神子こと元宮あかねは、泰明に向かって小さく微笑んだ。

「私だけじゃなくて、泰明さんだって、優しい音をしてますよ?」

「神子の方が優しい」

そう言うと、泰明は再びあかねの胸に顔を埋めた。
瞳を閉じ、耳に神経を集中させる。











2000HITのときにアップした創作から抜擢。泰明×あかねです。
現在は配布してません。


























ダークver





「………友雅さんなら、共犯になってくれると、思ったからです」

ゆっくりと瞳を閉じながら、詩紋は呟いた。

「共犯?詩紋の?」

訳がわかない、とばかり友雅は眉を寄せた。

「はい。………僕は、あかねちゃんが大事です。でも、あかねちゃんは傷付いた。心無い人によって」

再び見開いた詩紋の青空のような瞳は―――暗闇によって、どす黒い感情によって、翳りを帯びていた。

「僕はあかねちゃんを傷つけた人を許さない。いいえ、許せない」
その思いは純粋な恋心から………それとも?

「他の八葉は情に流されやすい。たとえ許せない人物でも、あかねちゃんが許せば許すし、元々持っていた良心に流されるでしょう。でも、僕は許せません」

友雅は何も言わず、じっと詩紋の言葉に耳を傾けていた。

「協力………してくれますね?」

友雅の深緑の瞳が、妖しい光りを放った。











友雅さんと詩紋くんが活躍。
「あかねちゃんを傷つけた犯人を捕まえよーぜ★」な話。
内容は、ちょいとエグかったりします。
























パラレルver





「アカネ、何をしているのですか?」

アカネが持っている洗濯物に難色を示す継母に、アカネはにっこりと微笑みかけました。

「あ、エイセンお母様!今日はお天気が良いので洗濯物でも干そうかと・・・・・・」

途端、継母―――エイセンはくわ!と目を見開きました。

「なりません!!」

「え?で、でも・・・・・・」

エイセンはすかさずアカネから洗濯物を奪うと、その白魚のような手を、両手で優しく包み込みました。

「いけません!貴女のような、こんなにも美しい手を汚すなんて・・・・・・!」

「あ、あのぉ・・・・・・」

困惑するアカネを余所に、エイセンは何やらブチブチと文句を垂れていました。

「御仏が許しても、この私が許しません!!」

「あああああ!お、お母様!ここは一応西洋なので、東洋はちょっと・・・・・・」










オールキャラで、ギャグなパラレル・・・・・・。
すみません、こんな話しか思い浮かばんのです・・・・・・(笑)





































えーーーーー・・・・・・・・・・・・。
ここから先は、ギャグに入ります。
キャラがものの見事に壊れています。

危険です。

要注意です。

それでも、どんなキャラが扱い酷くても、それでも愛せる御方だけスクロール。
拝読後の苦情等は、一切受け付けません。
その覚悟でどうぞ★




































ギャグver





















天の青龍、源頼久の場合



神子殿・・・・・・・貴女はどうしてそんなにもお優しいのですか?
先日も、私の不注意で神子殿が川に落ちたとき、ひたすら謝る私を、貴女は微笑んで許してくださった・・・・・・。
それだけではなく、私を包み込むように抱き締めてくださいましたね。そのとき、良い匂いがしました・・・・・・。
ああ・・・・・・神子殿、貴女はどうしてそのようにお可愛らしいのでしょうか。
ひらひらと舞う蝶のように自由で、かと思えば花のように儚げで・・・・・・。
貴女が私の主であることは重々承知の上です。
ですが―――。
武士でありながら、私はなんと愚かな・・・っ・・・!!

貴女を、己がものにしたいなどと、邪まな思いを抱くなんて・・・・・・!!

私を抱き締めてくださったとき、あのまま押し倒してしまい衝動に駆られたのは何も初めてではございません。
貴女の全てを自分のものにしたい、などという思いが脳裏をよぎるのはしょっちゅうです。

はぁ・・・・・・私の忍耐は、一体いつまで続くのでしょうか・・・・・・?



「頼久さーん!」



ムッ!神子殿が私を呼んでいる!



「御前に」

「わっ!よ、頼久さん、早かったですね・・・・・・」

「もちろんでございます。私は常に、貴女の側で控えております」

「そうなんですか?いつもありがとうございます!」

くっ・・・・・・!このように無邪気な笑顔を向けられて・・・・・・!!

ああもう、いっそのこと、貴女を縄で縛りつけて啼かせたい・・・・・・!!




































地の青龍、森村天真の場合



ヴァレンタイン当日。

「ここは恥も外聞も捨てて言ってやる!!あかね!!俺にチョコをくれ!!」

「はい」

微笑みながら渡されたのは、○ッキー1本(お約束)
その日の正午、ポッ○ー1本片手に小躍りしている天真を見かけたという目撃情報が約八名ほどから入っている。






































天の朱雀、イノリの場合



「見て見てイノリくん!!この子、すっごく人懐っこ〜〜〜い!!」

見るからにハートが乱舞しているあかねの手のひらには、小鳥が一羽。
小鳥はあかねから離れようとせず、あかねの肩に乗ったり頭に乗ったり。
その愛くるしさに、あかねはキラキラと瞳を輝かせた。

「や〜〜〜ん!!もぉ〜〜〜可愛い〜〜〜!!」

手のひらに納め、スリスリと頬ずりをするあかね。
その小鳥の嘴に、チュッチュッとキスを繰り返す。





―――その日の晩。

「あらイノリ、今日は珍しく料理をしているのね」

「おお、姉ちゃん。今日は偶然、いい鳥が手に入ったから、楽しみにしていてくれよ






































地の朱雀、流山詩紋の場合



僕は今、せっせと穴を掘っている。

七人分の穴を掘るのは大変な作業だ。

泥や汗といったものはビューティフルな僕に似合わないとわかっているけれど、これは意外と嵌まる。

いつも兄貴面している天真先輩の情けない顔とか、イノリくんの悔しそうな顔とか、友雅さんの泥まみれな姿とか、思い浮かべるだけで楽しい。

早く明日にならないかな?





































天の白虎、藤原鷹通の場合



「まあ・・・鷹通様ったら、本日も机にかじりついて・・・」

「勉強熱心な方ですもの。お邪魔にならぬよう、私たちは退散いたしましょう」

その「勉強熱心」な鷹通が、紙にひたすら「あかね殿」とか「藤原あかね」とか「あかね・・・」などと書いていることを、女房は知らない。






































地の白虎、橘友雅の場合



「私を本気にさせた罰を受けてもらおうかな?神子殿」

「ほ、本気って・・・・・・いや〜〜〜〜〜!!」

「友雅殿!!!!」



あかねに手を出そうとした友雅だったが、鳴る神をつれてやって来た藤姫により、あえなく瀕死の重態を負わされたという。





































天の玄武、永泉の場合



「ふふ、詩紋くんったら」

「あ、あかねちゃんったら、笑わないでよぉ!」

「だって詩紋くん、可愛いんだもん!」

キャッキャッとじゃれ合う二人を見て、微笑んでいた永泉はというと・・・・・・。

(―――いつか、詩紋殿を簀巻きにして川に放り投げてしまいましょう

にこやかな外見とは裏腹に、そんなことを考えていた。



































地の玄武、泰明の場合



「お師匠、間違いないのだな?」

「当然。私の【恋敵よ永遠にさようなら】呪術は完璧だ!!

「では、早速使ってみる」

「それでいい。泰明」

「なんだ?」

「必ず、神子殿をお前の伴侶にするのだぞ!

「言われなくともわかっている





































多季史の場合



(・・・・・・あかね・・・・・・)


(あかね・・・・・・)


(あかね・・・あかね・・・)


(あかねあかねあかねあかねあかねあかねあかねあかねあかね・・・)


頭の中はあかね一色。












・・・・・・まあ、なんですか、どれだけキャラをぶっ壊しているのか分かっていただけたらいいなぁと思いまして(ヲイ)

こんな創作共でも見てみたいと思われる方は、注意事項を良くご理解の上、管理人にメールをください(ペコ)